Webページの作成に欠かせないHTMLとCSSは、初心者でも比較的短期間で習得できるスキルです。HTML（Hypertext Markup Language）はWebページの構造を定義し、CSS（Cascading Style Sheets）はページのデザインを担当します。この2つの技術を学ぶことで、Webサイトをゼロから作成できるようになります。ここでは、初心者がHTMLとCSSを効果的に学習するための方法を紹介します。
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1. HTMLとCSSの基礎を学ぶ
まずはHTMLとCSSの基本的な概念を理解しましょう。以下の内容を押さえておくことで、学習がスムーズになります。
HTMLの基本
HTMLは、Webページの構造を定義するためのマークアップ言語です。主に以下の要素が使われます。
-
<h1>～<h6>: 見出しタグ。<h1>が最も重要な見出し、<h6>が最も小さな見出しです。 -
<p>: 段落タグ。文章を表示する際に使用します。 -
<a>: リンクタグ。別のページやサイトへのリンクを作成します。 -
<img>: 画像タグ。画像をページに表示するために使用します。 -
<div>と<span>: ページのレイアウトやデザインに使われる汎用的なコンテナ。
HTMLは上記のようにタグというものを使いWebページの構造を定義します。みなさんが普段みているWebサイトも同じようにタグを使い、ここが見出し、ここが画像、などのようにHTMLによって定義されています。
お使いのブラウザがChromeの場合はWebサイトで右クリックしてみてください。するとページのソースを表示という項目が表示されると思いますので、そちらをクリックしてみましょう。ソースを表示した際に表示された文字列こそがみなさんのみているWebサイトの元となるものです。
普段わたしたちが意識することはありませんが、いつもは、このソースをGoogleChromeなどのブラウザが人間にとって見やすい形に整えて表示してくれているんですね。
より詳しくHTMLについて知りたい方は以下の記事を参照してください。
CSSの基本
CSSは、Webページのスタイルを設定するためのスタイルシート言語です。HTMLが構造を定義するための言語であったのに対してCSSはスタイルを定義するための言語です。
基本的にセレクタとプロパティと呼ばれるもので出来ており、セレクタで、HTMLのどこに、プロパティでどのようにしたいか、を定義します。
例えば、見出しの文字を太文字に、背景の色を緑に、というイメージで指定します。
以下の基本的なプロパティを覚えておくとよいでしょう。
- 色の指定:
color（文字色）とbackground-color（背景色） - テキストスタイル:
font-size（文字サイズ）、font-family（フォントの種類） - ボックスモデル:
margin（外側の余白）、padding（内側の余白）、border（枠線） - レイアウト:
display、position、flexbox、grid
より詳しくCSSについて知りたい方は以下の記事を参照してください。
2. オンラインチュートリアルを活用する
HTMLとCSSの学習には、オンラインのチュートリアルが非常に役立ちます。以下のリソースを使って、実際に手を動かしながら学んでいきましょう。
- Progate: 初心者向けのインタラクティブな学習サイトで、HTMLとCSSの基本から実践的なレイアウトまでカバーしています。
- MDN Web Docs: Mozillaが提供する公式ドキュメントで、HTMLとCSSの各要素やプロパティについて詳しく解説されています。
- W3Schools: HTMLとCSSの基本的なチュートリアルが揃っており、コードを実際に書きながら学習できます。
3. 実際にWebページを作成する
HTMLとCSSを学ぶ際には、実際にWebページを作成してみることが重要です。最初はシンプルなページから始めて、徐々に難易度を上げていきましょう。
初心者向けのプロジェクト例
- 自己紹介ページ: 自分のプロフィールや趣味、連絡先を掲載した簡単なWebページを作成します。
- シンプルなポートフォリオサイト: 自分が作った作品やプロジェクトを紹介するサイトを作りましょう。画像やリンクを組み合わせることで、見栄えの良いサイトになります。
- カフェのWebページ: 架空のカフェのメニューや営業時間、所在地を表示するページを作成します。画像や地図を使って視覚的に訴えるデザインを練習しましょう。
4. レスポンシブデザインを学ぶ
Webサイトを作る際、デスクトップだけでなくスマートフォンやタブレットでも見やすいようにすることが重要です。これを「レスポンシブデザイン」といいます。以下の技術を学ぶことで、デバイスに応じたレイアウトを実現できます。
- メディアクエリ: CSSの
@mediaルールを使って、画面サイズに応じて異なるスタイルを適用します。 - フレックスボックス（flexbox）: 柔軟なレイアウトを作るためのCSSのレイアウトモジュールです。
- CSSグリッドレイアウト: 複雑なレイアウトをシンプルに作るための方法で、グリッドシステムを利用してデザインを整えます。
5. 他のWebサイトのコードを読んで学ぶ
既存のWebサイトのコードを参考にすることで、実際のWebページがどのように作られているかを理解することができます。ブラウザの「開発者ツール」を使って、他のサイトのHTMLやCSSを解析し、気に入ったデザインの実装方法を学びましょう。
6. GitHubやCodePenを使って自分の作品を公開する
学んだことを活かして作成したWebページやプロジェクトを公開することで、実績を作り、他の人からフィードバックを得ることができます。以下のプラットフォームを活用しましょう。
- GitHub: プロジェクトをバージョン管理し、他の開発者と共有できます。
- CodePen: HTML、CSS、JavaScriptのコードをオンラインで書いてリアルタイムに結果を確認できるサービスで、他のユーザーと作品を共有するのに便利です。
7. 継続的に学習し、デザインスキルも磨く
HTMLとCSSの基礎を習得したら、次はより高度なレイアウトやアニメーション、CSSフレームワーク（例：Bootstrap）を学んでみましょう。また、Webデザインの基礎（色彩理論、タイポグラフィ、UI/UXデザインなど）も学ぶことで、より魅力的なWebページを作成できるようになります。
まとめ
HTMLとCSSの学習は、基本を押さえつつ、実際に手を動かしてコードを書くことで効果的に進めることができます。オンラインチュートリアルを活用し、シンプルなWebページを作るところから始め、レスポンシブデザインやデザインスキルも磨いていくことで、初心者でも自信を持ってWebサイトを作成できるようになるでしょう。
