アルアカ - Arcadia Academia

Arcadia Academiaは「エンジニアリングを楽しむ」を合言葉に日本のデジタル競争力を高めることをミッションとするテックコミュニティです。

外付けSSDの寿命とUSBポート速度をsmartctlとlsusbで確認する方法

Featured image of the post

「外付けSSDが最近遅い気がするけど、気のせいか壊れかけなのか分からない」「中古のSSDを買ったけど、あとどれくらい保つのか判断材料がない」「USBに挿したSSDが遅い。ケーブルが悪いのかポートが悪いのか切り分けたい」——こうした悩みは、SSDの健康状態もUSBポートの速度も体感では判断できないために起きます。幸い、どちらもコマンド一発で数値として確認できます。本記事では smartctl でSSDの寿命を判断する方法と、lsusb -t でUSBポートの実効速度を確認する方法を解説します。

💡
30秒で要点
- SSDの健康状態は smartctl -a の Percentage Used・Available Spare・Media and Data Integrity Errors の3つを見れば足りる
- Unsafe Shutdowns は絶対数ではなく「今後も増え続けるか」で判断する
- SMARTが健康でもコントローラの突然死は防げないため、バックアップは別に用意する
- USBの実効速度は lsusb -t の転送速度欄で確認する。10000M ならUSB 3.2 Gen2相当、480M ならUSB 2.0相当

目次を開く

SSDの健康状態をsmartctlで数値化する

体感では「まだ大丈夫そう」としか言えないSSDの状態を、まずはコマンドで数値化します。

smartmontoolsをインストールする

sudo apt install smartmontools

対象デバイスを確認する

lsblk -d -o NAME,SIZE,MODEL

SATA接続なら /dev/sda のような名前、NVMe接続なら /dev/nvme0n1 のような名前になります。

SMART情報を取得する

sudo smartctl -a /dev/sda

NVMeデバイスの場合は対象パスをNVMeのデバイス名に置き換えるだけで、同じオプションで読み取れます。

見るべき指標

数十項目ある出力のうち、健康状態の判断に使うのは次の5つだけで十分です。

指標 意味 目安
Percentage Used 寿命の消耗率 0%に近いほど消耗していない
Available Spare 予備領域の残り 100%なら未使用
Media and Data Integrity Errors データ破損の実害件数 0が正常
Error Information Log Entries エラーログの件数 0が正常
Unsafe Shutdowns 想定外の電源断回数 絶対数でなく「今後増え続けるか」で判断する

Unsafe Shutdowns は、中古で入手したSSDだと前の持ち主の使用分を引き継いだ数字が最初から入っていることがあります。導入直後の値を基準にして、そこから増えていくかどうかを継続して見るのが実用的です。

SMARTが「健康」でも安心しきれない理由

SMARTで分かるのは、あくまで「すり減り方」です。コントローラ自体の突然死は前兆がなく、直前までSMARTの値がすべて正常のまま発生することがあります。「SMARTが健康だからバックアップは不要」にはならない、という前提で運用してください。

外付けSSDが遅い時はUSBポートの速度を疑う

SSD自体が高速でも、挿しているポートが遅ければ体感速度はそのポートの上限に張り付きます。

lsusb -tで接続速度を確認する

lsusb -t

出力の中に対象デバイスの行があり、そこに記載された転送速度の数値がそのポートの実効速度です。

表示 規格 目安速度
480M USB 2.0相当 約480Mbps
5000M USB 3.0 / USB 3.1 Gen1 約5Gbps
10000M USB 3.1 Gen2 / USB 3.2 約10Gbps

遅いポートに挿さっていた場合の対処

480M のポートに挿さっている場合、SSD自体の性能に関わらず体感速度は大きく落ちます。ノートPCやUSBハブでは、同じ見た目のポートでも高速ポートと低速ポートが混在していることがあるため、遅いと感じたら本体側の別のポートに挿し直して lsusb -t の数値が変わるかを比較してください。ハブを経由している場合は、ハブ自体の規格上限やハブに挿さった他デバイスとの帯域共有で速度が落ちることもあるため、可能であれば本体のポートに直挿しして切り分けます。

まとめ

SSDの寿命判断もUSBポートの速度も、体感ではなく smartctl -a と lsusb -t の数値で確認できます。健康状態は5つの指標だけ見れば十分で、速度は転送速度欄の数値がそのままUSB規格に対応します。定期的にこの2つのコマンドを実行しておくと、故障や速度低下の兆候を数字で早めに把握できます。

よくある質問(FAQ)

smartctlの実行にsudoは必須ですか?

多くのディストリビューションでは、デバイスへの直接読み取りに権限が必要なため sudo を付けて実行します。

NVMe接続のSSDでもsmartctlは使えますか?

使えます。対象デバイスのパスが /dev/nvme0n1 のような名前に変わる点だけ注意してください。

Unsafe Shutdownsが数十件ありますが問題ですか?

件数の絶対値だけでは判断できません。今回の計測以降にその件数が増え続けているかどうかを継続して確認するほうが重要で、増えていなければ導入前の履歴を引き継いでいるだけの可能性があります。

USBハブ経由だと遅くなりますか?

ハブ自体の規格上限や、同じハブに挿さった他デバイスとの帯域共有によって速度が落ちることがあります。lsusb -t はハブ配下の各ポートの速度も個別に表示するため、ハブ側とデバイス側のどちらがボトルネックか切り分けられます。

プログラミング学習でつまずいていませんか?

独学で挫折しそうな方も、プロのメンターがしっかりサポートします。

  • プログラミング学習の進め方がわからない
  • 独学で行き詰まった時の質問相手がほしい
  • 何から始めればいいかわからない
まずは30分の無料相談

相談は完全無料・オンラインで気軽に

あなたを爆速で成長させるメンタリングプログラムはこちら

メンタープログラムバナー

学習・開発のお悩みは現役エンジニアに相談

メンタープログラムの詳細を見る

エンジニアの基礎学習ゲーム

プログラミング学習支援

無料相談はこちら