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AWS SES ドメイン検証のためのムームードメインのDNS設定

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Amazon Web Services (AWS) の Simple Email Service (SES) ではサービス開始当初はサンドボックスといい機能制限をされている状態です。本番アクセスのリクエストをするためにドメインの検証が必要となります。ドメインの検証するためには、ドメインのDNS設定が非常に重要です。ムームードメインは、日本国内で多く利用されているドメイン管理サービスで、AWS SES と連携させるためには、いくつかの設定を行う必要があります。この記事では、ムームードメインを使った AWS SES の DNS 設定手順をわかりやすく解説します。

AWS SESについておさらいしたい方は以下のリンクを参照してください。

📄Arrow icon of a page linkAWS SESとは?

💡
この記事の対象読者とゴール

■ 対象読者

AWS SESの設定について知りたい方

■ ゴール

AWS SESでムームードメインのドメインからドメイン検証し本番アクセスへのリクエストができるようになること

1. AWS SES のセットアップ

まず、AWS SES で独自ドメインを使用するために、SES の設定を行います。

SES でドメインを認証する
  1. AWS マネジメントコンソールにログインし、SES サービスを選択します。
  2. サイドメニューの「ID」から「IDの作成」をクリックし、IDタイプにドメインを選択し使用したいドメインを入力します。
  3. SES は、ドメイン所有権を証明するためにいくつかの DNS レコードを生成します。この段階では、ムームードメインの DNS 設定にこれらの情報を追加する必要があります。
DNS レコードの種類

SES は通常、以下の2種類から3種類の DNS レコードを提供します。

  • CNAME レコード: ドメイン所有権を確認するために使用。
  • TXT レコード: SPF レコードとして機能し、メール送信の信頼性を向上させるために使用。
  • MX レコード: SES 経由でメールを受信する場合に使用(送信専用の場合は設定不要)。

これらのレコードをムームードメインの DNS 設定に反映する必要があります。

DNSやCNAMEについて詳しく知りたい方は下記の記事を参照してください。

📄Arrow icon of a page linkDNSサーバとは:インターネットの「住所録」

📄Arrow icon of a page linkCNAMEとは:ドメイン名の別名レコード

2. ムームードメインでの DNS 設定

ムームードメインにログイン
  1. ムームードメインのアカウントにログインします。
  2. ダッシュボードで「ドメイン管理」セクションから該当するドメインを選択します。
DNS 設定の編集
  1. ドメインの詳細ページで「DNS設定」タブをクリックします。
  2. 「カスタム設定」を選択し、「設定を追加」ボタンをクリックして、新しいレコードを追加します。
  3. 先ほど AWS SES で生成した CNAME、TXT、(必要に応じて MX)レコードを順次追加していきます。

以下に、各レコードの設定例を示します。

  • CNAME レコード:
    • ホスト名: _domainkey(SES が指定した値、domainkeyまでで良い)
    • ターゲット: SES から提供された一意の値
  • TXT レコード(必要な場合のみ):
    • ホスト名: @(空白にする場合もあり)
    • 値: SES から提供された SPF レコード
  • MX レコード(必要な場合のみ):
    • ホスト名: @(空白にする場合もあり)
    • 値: 10 inbound-smtp.us-west-2.amazonaws.com(SES で指定された値)
設定の保存

すべてのレコードを追加したら、「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。DNS の変更が反映されるまでには通常数分から最大で 48 時間かかる場合があります。

3. SES でのドメイン認証の確認

ムームードメインで DNS 設定が完了したら、AWS SES の管理コンソールに戻り、ドメイン認証のステータスを確認します。通常、DNS 設定が正しく行われていれば、数分から数時間以内にドメインが認証されます。

4. メール送信のテスト

ドメイン認証が成功したら、SES を使ってメールを送信できるようになります。SES コンソールからメールを送信するか、SMTP クレデンシャルを使ってプログラムからメールを送信することが可能です。

5. ドメインの検証が通らない場合

SESの設定でDKIM の現在の署名長をRSA_2048_BITからRSA_1024_BITに変更

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参考記事

まとめ

ドメインの検証が完了したら本番アクセスへのリクエストができるようになるので本番アクセスへのリクエストをしてみましょう。

よくある質問

質問はお問合せより随時、受付中です。

質問をみる

Q: ムームードメイン以外で管理しているドメインで設定をしたいのですが設定の内容は同じでしょうか?

A: 基本的な設定は各ドメインプロパイダで大差はないと思いますが、細かい仕様が異なるので不明点はご利用のドメインプロバイダにご確認を頂くかお問合せよりご相談を頂けましたらサポート可能です。


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