「Claudeに作ってもらったArtifactって、会話を閉じたら消えるの?」「先週作ったダッシュボード、どの会話だったか思い出せない」「このURL、チームに送っていいものなの?」——ClaudeやClaude CodeでArtifact(成果物ページ)を作り始めると、必ず出てくる疑問です。
結論から言うと、Artifactは永続化されます。公開したページは会話とは別にホストされ、あとから一覧(ギャラリー)でたどれます。ただし「どこに保存され、どこから再アクセスするか」が claude.ai(Webチャット)と Claude Code で少し違うので、この記事で整理します。
- Artifactは永続化される。削除(Unpublish)しない限り残り、あとから一覧でたどれる
- claude.ai(Web): サイドバーの「Artifacts」セクションに作成物が一覧される
- Claude Code: ターミナルで
/artifacts コマンド(o で開く・c でリンクコピー)、ギャラリーは claude.ai/code/artifacts - 公開ページの既定は非公開(作った本人だけ)。Shareで初めて他の人が見られる
- 元データはローカルのHTMLファイル。同じファイルを再公開すると同じURLのまま更新できる
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Artifactには2つの形態がある
ひとくちに「Artifact」と言っても、入口が2つあります。
| claude.ai(Webチャット) | Claude Code(ターミナル/デスクトップ) | |
|---|---|---|
| 作られ方 | 会話中にClaudeがプレビュー枠に生成 | ローカルに書いたHTML等を「公開」してホスト |
| 正本 | Claude側に保存 | 手元のファイル(リポジトリ内に残る) |
| 一覧 | サイドバーの「Artifacts」 | /artifacts コマンド/claude.ai/code/artifacts |
| 典型用途 | 図解・ちょっとしたツール・文書 | 分析レポート・ダッシュボード・チーム向け資料 |
どちらも「公開したページがAnthropicのインフラでホストされ、URLでアクセスできる」点は同じです。
claude.ai(Webチャット)のArtifact
どこに保存される?
会話の中で生成されたArtifactは、その会話に紐づいて保持されるほか、サイドバーの「Artifacts」セクションから会話をまたいで一覧できます。「どの会話で作ったか」を覚えていなくても、ここから再アクセスできます。
共有するには
Artifact表示中の共有(Publish/Share)操作で、リンクを知っている人がアクセスできる状態にできます。共有操作をするまでは自分だけが見られる状態です。共有されたArtifactは、受け取った側が自分のClaudeで「Remix」して続きを作ることもできます。
Team/Enterpriseプランでは「組織内のメンバーだけに共有」という中間の公開範囲が選べます(外部への公開は管理者設定に依存します)。
Claude CodeのArtifact
Claude Codeの場合は考え方が少し違い、ローカルのHTMLファイルが正本です。Claudeがローカルに書いた .html(や .md)を「Artifactとして公開」すると、Anthropicがホストする専用URLのページになります。
あとからアクセスする方法は3つ
| 方法 | 操作 |
|---|---|
| ターミナルから | /artifacts と入力 → 一覧から選んで o(ブラウザで開く)/c(リンクをコピー) |
| ショートカット | Ctrl+](既定)で、そのセッションで最後に触ったArtifactを再表示 |
| ブラウザから | claude.ai/code/artifacts のギャラリーに、自分が公開したArtifactが新しい順に並ぶ |
セッションを閉じても、別の日の別のセッションからでも、ギャラリーと /artifacts から同じページにたどり着けます。
「同じURLのまま更新」できる
公開後にローカルのHTMLを編集して同じファイルパスから再公開すると、URLは変わらずに内容だけ更新されます。チームに共有済みのリンクを差し替えずに済むので、「配って終わり」ではなく育てていくページ(進捗ダッシュボード・調査レポートなど)に向いています。別のファイルパスから公開すると別URLの新しいArtifactになる、と覚えておくと事故がありません。
共有と権限
既定は非公開(自分だけ)です。ページ右上のShareから共有でき、Team/Enterpriseでは組織内共有や、相手に更新を許すEditor権限、ページ上でのコメントも使えます。
制限と注意点
- サイズ上限: Claude Codeは1ページ16MiB、claude.aiは20MBが目安。画像を埋め込むとすぐ膨らむので注意。
- 外部リソースはブロックされる: 公開ページには厳しめのCSP(コンテンツセキュリティポリシー)が効いていて、CDNのスクリプト・外部画像・外部APIへのfetchは動きません(例外はGoogle Fonts)。CSS/JSはインライン、画像は `data:` URIで自己完結させるのが基本です。
- 削除は自分で: 不要になったらUnpublish(公開停止)で消せます。逆に言えば、消さない限り残ります。
- 機密を置かない: 共有リンクは受け取った人が転送できます。顧客名や認証情報を含むページは共有しないのが安全です。データの保持期間はプランと設定(Enterpriseの保持ポリシー等)に依存するので、業務利用では組織のポリシーを確認してください。
公開前に「CSPで落ちるもの」を洗い出す
上の2点(サイズ上限と外部リソースの遮断)は、公開してページを開くまで気づけません。公開前にローカルのHTMLへ数コマンド打つだけで、取りこぼしのほとんどが拾えます。
# 1) 外部ホストを参照している箇所が残っていないか(0 なら安全)
grep -c -E '(src|href)=.http' report.html
# 2) 残っていたら、何を参照しているかを見る
grep -n -o -E '(src|href)=.http[^"]*' report.html
# 3) サイズ(Claude Code は1ページ 16MiB が目安)
du -h report.html 画像を data: URI で埋め込むとサイズが一気に増えるので、2 と 3 はセットで見ます。
公開したのに表示が崩れる — 症状別の切り分け
| 症状 | ありそうな原因 | 手元での確認 |
|---|---|---|
| グラフ・アイコンが描かれない | CDN配信のJS/CSSがCSPで止まっている | 上の grep で外部参照が0か |
| 書体だけ効いて他が効かない | 例外はGoogle Fontsのみ。他ホストは遮断される | 参照先ホストを1件ずつ確かめる |
| 画像が割れる | 外部の画像を参照したまま公開した | 画像を data: URI に埋めたか |
| 数字が空・読み込み中のまま | ページから外部APIを呼んでいる | fetch( の宛先が外部ホストでないか |
| 公開そのものが通らない | サイズ上限に当たっている | du -h の結果 |
| 共有済みのリンクに古い内容が出る | 別のファイルパスから公開して新しいURLができた | 前回と同じパスから再公開したか |
いちばん多いのは1行目です。手元のブラウザでは動くのに公開ページだけ真っ白、という形で出ます。CSS・JSはインライン、画像は `data:` URI、データはHTMLに埋め込みの3点を公開前の定型にしておけば、この表を引く回数はほぼ0になります。
更新するときはファイルパスを固定する
同じURLのまま更新できるのは、公開に使ったローカルファイルのパスが同じときです。作り直すたびに report_v2.html report_final.html とファイル名を増やすと、そのつど別のURLができ、配ったリンクは古い内容を指したままになります。ファイル名は固定して中身だけ書き換える運用にしてください。共有先が多いページほど効きます。
まとめ — 「どこに保存されて、どうアクセスする?」早見表
| やりたいこと | 方法 |
|---|---|
| 昔作ったArtifactを探す | claude.ai: サイドバーのArtifacts / Claude Code: claude.ai/code/artifacts |
| ターミナルからサッと開く | /artifacts → o、直近なら Ctrl+] |
| リンクをチームに配る | ページのShareから(既定は非公開なので配るまで見えない) |
| 内容を更新したい | 同じファイルパスから再公開(URL不変) |
| 消したい | Unpublish |
Artifactは「その場限りのプレビュー」ではなく、URLを持った永続的な成果物です。ローカルのファイルとホストされたページの対応(Claude Codeの場合)さえ押さえれば、レポートや小さなツールの配布先として安心して使えます。
よくある質問(FAQ)
Q. 会話やセッションを閉じたらArtifactは消えますか?
消えません。公開されたArtifactは会話とは独立してホストされており、claude.aiのArtifacts一覧や claude.ai/code/artifacts のギャラリーから再アクセスできます。
Q. 同じURLのまま更新するにはどうすればいいですか?
Claude Codeでは、公開に使ったのと同じローカルファイルパスから再公開すると同じURLに新しい版がデプロイされます。過去の会話で作ったArtifactを別セッションから更新したい場合も、対象のURLを指定して更新するようClaudeに伝えれば同じURLを維持できます。
Q. Artifactのページから外部APIを呼べますか?
基本的に呼べません。公開ページのCSPが外部ホストへの通信をブロックするためです(Google Fontsのみ例外)。ページに必要なデータは公開時に埋め込むのが基本です。
Q. 公開した瞬間に誰でも見られる状態になりますか?
なりません。既定は非公開(作成した本人のみ)で、Shareの操作をして初めてリンクを知っている人や組織のメンバーが見られるようになります。
