Laravel開発において欠かせない存在――それがArtisan(アーティザン)です。
Artisanは、Laravelに標準で搭載されている強力なCLI(コマンドラインインターフェース)ツールで、開発効率を飛躍的に向上させてくれます。
本記事では、Laravel初心者の方にも分かりやすいよう、よく使うArtisanコマンド一覧をまとめました。これからLaravelを始める方も、すでに触れている方も、ぜひ参考にしてください!
[目次を開く]
そもそもArtisanとは?
Artisanは、Laravel専用に設計されたCLIツールで、プロジェクト作成からマイグレーション、キャッシュクリア、サーバ起動まで、幅広い操作をコマンドひとつで実行できます。
Artisanを使うことで、GUIでは面倒な作業を一瞬で完了できるため、Laravel開発では欠かせない存在になっています。
Artisanコマンドは、ターミナル(コマンドプロンプト)で次のように実行します。
php artisan コマンド名
よく使うLaravel Artisanコマンド一覧
ここからは実際に、開発現場で頻繁に利用されるArtisanコマンドをジャンルごとに紹介していきます!
基本コマンド
コマンド | 説明 |
php artisan list | 利用可能なコマンド一覧を表示 |
php artisan help コマンド名 | コマンドの詳細な使い方を確認 |
php artisan --version | 現在のLaravelバージョンを表示 |
サーバ関連
コマンド | 説明 |
php artisan serve | 開発用ローカルサーバを起動(デフォルト: http://localhost:8000) |
キャッシュ関連
コマンド | 説明 |
php artisan config:cache | 設定ファイルキャッシュを作成 |
php artisan config:clear | 設定ファイルキャッシュをクリア |
php artisan route:cache | ルートキャッシュを作成 |
php artisan route:clear | ルートキャッシュをクリア |
php artisan view:clear | コンパイル済みビューをクリア |
マイグレーション・DB関連
コマンド | 説明 |
php artisan migrate | マイグレーション実行 |
php artisan migrate:rollback | 直前のマイグレーションを取り消し |
php artisan db:seed | データベースに初期データ投入 |
php artisan migrate:fresh --seed | データベースをリセットしてシーディング |
ファイル生成(Make系コマンド)
コマンド | 説明 |
php artisan make:controller コントローラ名 | コントローラを作成 |
php artisan make:model モデル名 | モデルを作成 |
php artisan make:migration マイグレーション名 | マイグレーションファイル作成 |
php artisan make:seeder シーダー名 | シーダーファイル作成 |
php artisan make:middleware ミドルウェア名 | ミドルウェア作成 |
Artisanコマンドをもっと便利に使うコツ
Artisanコマンドは、オプションや引数を組み合わせることでさらに強力になります。
たとえば、
php artisan make:model Post -mcr
とすれば、モデルだけでなく、マイグレーション・コントローラ・リソースコントローラも一気に生成できます!
(オプション:-m=マイグレーション、-c=コントローラ、-r=リソースコントローラ)
また、自分専用のArtisanコマンドを作成することも可能です(php artisan make:command
)。
まとめ
LaravelのArtisanコマンドは、単なる便利ツールではなく、開発スピードそのものを劇的に上げる武器です。
最初は覚えることが多いかもしれませんが、少しずつ使いこなしていくと、Laravel開発がどんどん楽しくなります!
この一覧を参考に、ぜひ積極的にArtisanを活用していきましょう。