Laravel開発を始めたばかりの方にも優しい「Laravel Breeze」。
シンプルな認証機能を提供するこのパッケージですが、「標準のダッシュボードをカスタマイズしたい!」という声も多いです。
今回は、Laravel Breezeのダッシュボードカスタマイズ方法を、実践的に解説していきます。
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Breezeとは?おさらい
Laravel Breezeは、最小限の認証機能を素早く導入できるスターターパックです。
ログイン、登録、パスワードリセットなど、基本的な機能がすべて揃っており、Tailwind CSSとBladeまたはInertia.js/React/Vueが選択可能。
初心者にもわかりやすく、拡張もしやすいのが特徴です。
カスタマイズの大まかな流れ
Breezeのダッシュボードをカスタマイズする基本的な手順は以下の通りです。
- Breezeインストール時に選んだスタック(Blade/Inertiaなど)を確認
- ダッシュボード用のビュー(Bladeファイル)を編集
- コントローラーやルートも必要に応じて変更
- スタイル(CSS)やコンポーネントを自由に追加
ポイントは、Breezeは「ただのLaravelアプリ」なので、通常のLaravel開発と同じ感覚で進められることです。
実際にカスタマイズしてみよう
今回はBlade版のBreezeを例に進めます。
1. ビューの場所を確認する
インストール後、ダッシュボードは以下にあります。
resources/views/dashboard.blade.php
このファイルがログイン後に表示されるページです。
2. Bladeファイルを編集する
例えば、シンプルなカードレイアウトに変更したい場合、以下のように編集できます。
<x-app-layout>
<div class="py-12">
<div class="max-w-7xl mx-auto sm:px-6 lg:px-8">
<div class="bg-white overflow-hidden shadow-xl sm:rounded-lg p-6">
<h1 class="text-2xl font-bold mb-4">ようこそ、{{ Auth::user()->name }}さん!</h1>
<p>ここからアプリケーションを管理できます。</p>
</div>
</div>
</div>
</x-app-layout>
Tailwind CSSを活用することで、デザインもサクサク変更できます。
3. 必要に応じてルーティングやコントローラーも編集
ダッシュボードに表示するデータを増やしたい場合は、コントローラーを作成または編集します。
たとえば、DashboardController
を作って、そこに処理を書く形もおすすめです。
php artisan make:controller DashboardController
そして、ルーティングを変更します。
Route::get('/dashboard', [DashboardController::class, 'index'])
->middleware(['auth'])
->name('dashboard');
DashboardController
のindex
メソッドでデータを取得し、ビューに渡しましょう。
public function index()
{
$posts = Post::latest()->get();
return view('dashboard', compact('posts'));
}
これで、ダッシュボード上に最新記事一覧などを表示できます!
4. コンポーネントを増やすのもアリ
Bladeコンポーネント(resources/views/components
配下)を活用すると、再利用性の高いパーツを作れます。
たとえば、簡単な「ステータスカード」コンポーネントを作成し、ダッシュボード内に並べることで、管理画面っぽい雰囲気が出せます。
まとめ
Laravel Breezeのダッシュボードカスタマイズは、想像以上にシンプルです。
BreezeはあくまでLaravelの基本機能を薄くラッピングしているだけなので、自由自在に編集可能。
最初はビューの編集から始め、慣れてきたらコントローラーやコンポーネントまで手を広げていくと、オリジナル性の高い管理画面が作れるでしょう!
自分だけのカスタムダッシュボードを作って、Laravelアプリ開発をもっと楽しく、もっと便利にしていきましょう!