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WEBアプリケーションに必要なネットワークの基礎知識

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WEBアプリケーションを開発する際には、ネットワークの基本的な知識が欠かせません。ネットワークの基礎を理解することで、効率的でセキュアなアプリケーションの設計と実装が可能になります。本記事では、WEBアプリケーションに必要なネットワークの基礎知識について詳しく解説します。

1. IPアドレスとドメイン名

IPアドレス

IPアドレスは、インターネット上でデバイスを識別するための一意のアドレスです。IPアドレスにはIPv4とIPv6の2種類があります。

  • IPv4: 32ビットのアドレス空間(例: 192.168.0.1)。約42億のアドレスが利用可能。
  • IPv6: 128ビットのアドレス空間(例: 2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334)。ほぼ無限のアドレスを提供。
ドメイン名

ドメイン名は、人間が覚えやすい文字列で、IPアドレスに対応しています。ドメイン名はDNS(Domain Name System)を使ってIPアドレスに変換されます(例: www.example.comが93.184.216.34に変換)。

2. HTTP/HTTPS

HTTP

HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、WEBブラウザとWEBサーバー間で情報をやり取りするためのプロトコルです。HTTPはステートレスなプロトコルであり、各リクエストは独立しています。

HTTPS

HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)は、HTTPにSSL/TLS暗号化を追加したプロトコルです。HTTPSを使用することで、データの盗聴や改ざんを防ぎ、セキュアな通信を実現します。

3. クライアントとサーバー

クライアント

クライアントは、WEBブラウザやモバイルアプリなど、ユーザーが直接操作するデバイスやソフトウェアを指します。クライアントはサーバーにリクエストを送り、サーバーからレスポンスを受け取ります。

サーバー

サーバーは、WEBアプリケーションをホスティングし、クライアントからのリクエストに応じてデータを提供するコンピュータです。サーバーはHTTP/HTTPSリクエストを処理し、必要なリソース(HTML、CSS、JavaScript、画像など)をクライアントに送信します。

4. DNS

DNSの役割

DNS(Domain Name System)は、ドメイン名をIPアドレスに変換するシステムです。DNSは分散型のデータベースであり、各ドメイン名とそれに対応するIPアドレスの情報を保持しています。

DNSの動作
  1. ユーザーがブラウザにドメイン名を入力。
  2. ブラウザがDNSサーバーに問い合わせ。
  3. DNSサーバーがドメイン名に対応するIPアドレスを返す。
  4. ブラウザがIPアドレスを使用してサーバーに接続。

5. TCP/IPモデル

TCP/IPモデルの層

TCP/IPモデルは、インターネット通信を4つの層に分けたモデルです。

  1. アプリケーション層: HTTP、FTP、SMTPなどのプロトコルを使用してデータを交換。
  2. トランスポート層: TCPやUDPプロトコルを使用してデータの信頼性を確保。
  3. インターネット層: IPプロトコルを使用してデータパケットをルーティング。
  4. ネットワークインターフェース層: データリンク層と物理層を含み、物理的なネットワーク接続を管理。

6. セキュリティの基本

ファイアウォール

ファイアウォールは、ネットワークのトラフィックを監視し、許可または拒否するセキュリティシステムです。ファイアウォールを使用することで、不正なアクセスからシステムを保護できます。

SSL/TLS

SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)は、通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぎます。HTTPSはSSL/TLSを使用してセキュアな通信を実現します。

認証と認可

認証はユーザーの身元を確認するプロセスであり、認可は認証されたユーザーに対して特定のリソースへのアクセスを許可するプロセスです。一般的な認証方法には、パスワード、トークン、OAuthなどがあります。

まとめ

WEBアプリケーションの開発には、ネットワークの基礎知識が不可欠です。IPアドレスやドメイン名の理解、HTTP/HTTPSの仕組み、クライアントとサーバーの役割、DNSの動作、TCP/IPモデル、セキュリティの基本など、これらの知識を身につけることで、効率的でセキュアなWEBアプリケーションを構築することができます。これらの基礎を理解し、実際の開発に役立ててください。

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